怒濤の3日間。
こんな表現が適切かどうかはわからないが。。。
とにかく3夜連続、壌先生の短期ワークショップに参加してきた!
言葉を表現するためのワークショップで、今回のテーマは
《句読点との闘い》
ー 平面を立体に変える息の配分について ー
前回12月にやったのは呼吸と声についてのものだった。
腹式呼吸はしなくていい。
力まず自然な呼吸で発する声。そして力を入れるべきは丹田であること。
等々、今までの腹式呼吸の考え方を一旦捨ててしまわなければ体に沁みてこなくて難儀だったが、一変して覚えてしまえばこれ程楽に声が出せる方法はないじゃないかと感心した。
さて今回は。。。
黙読のために書かれた平面にある言葉を、いかに聴く人に伝わる言葉として立体化していくかという手法を教わる。
それには子どもの頃からの習慣である句読点の使い方を再認識するということ。
点、や 丸。それに会話に使うカギカッコ 「」までも一旦更地にして考えてみる。
そもそもこの句読点という記号が使われ出した歴史はまだ浅いらしい。
明治に入ってからボチボチ使われ出したそうだ。
それまでの書き物にはそれは付いていない。
明治以降の作品でも、例えば宮沢賢治の作品。
確かに句読点がなくて読みづらいなと感じたことがある。
現代の文章には、作家の書くときの勢いだったり息づかいで勝手に付けられていることが多いとか。
つまり黙読を前提に勝手に付けた記号である。
それを今度は、朗読や芝居あるいはナレーションのように、いかに喋って聴く人に伝わる活きた言葉としての句読点の使い方にするか。
前置きだけでもこれだ。
ヘトヘトである。
初日は、ふむふむなかなか興味深い話だなと思いワクワクしながら始まった。
意気盛んな若いプロを目指しているような役者さんや声優さんに混じって張り切っていた!
だが、なか2日目が終わった時に直ぐには立ち上がれないほどの疲労感を感じたし、更に、3日目になると付いていくのがやっと。。。トホホ。
さて実際に使って読んでみた教材は。。。
(1日目)
(2日目)
川端康成の「掌小説」の中から「雨傘」
(3日目)
その方法だ。
壌先生の台本をチラ見してみる。
何とカラフルだ。
カラーボールペン最低でも4色使うらしい。
先ずは4項目をカラフルに色分けする。
一冊の作品にたいして全ページがこれらしい。
これが、いわゆる朗読譜?
こうして文章を探る。
何度も何度もそれに従って読んでみる。
この作業の繰り返しだ。
声に出してみるとこの点は何のための点なのか、意味がない点も多々あるし、ここは息づかい上書いてないけどあった方がいいとか。
そうなるとブレスはどこで?
ワンブレス長すぎて死にそうになったり、、、。
どうするか考える。考える。
まさに、句読点との闘いだ!
文章には構成がある。
それが見えてきたら、だんだんこの文章はこう読んでほしいんだなと解ってきた!
ん~、勝てるかー?
ま、負けたくない!
。。。ブツブツ独り言を囁きながら考えてた。
はぁ~、ともあれ3日目は終わった。
充分に濃厚な時間を過ごすことが出来た。
先ずは壌先生のようにカラフルな台本にすることから心がけたい。
終わってからの打ち上げ(?)にもちゃっかり参加し、渋いお声の壌先生とたっぷりお話させてもらったし、大収穫であった!
壌先生はじめ、演劇倶楽部 座の皆さま方、大変お世話になりました(^^)
8月の演劇倶楽部「座」の公演は無理~?でも、何とか秋の朗読ライブにはお邪魔したいなと思いながら。。。