本業は主婦。
でも、朗読をする主婦がいてもいいではないかと自分に言い訳をして。
年末の、しかも3夜連続で家をあけることに多少抵抗はあったのだけれど、
快く私を3日間野放しにしてくれた家族に感謝しつつ、ルンルン気分で
参加したワークショップである。
実は去年の夏、壌晴彦先生の同じ内容のワークショップを受けていたの
だけれど、ワンクールだけでは理解が不十分だったし、理解したつもり
でも直ぐに忘れてしまい体に沁みて自分の物にはなっていなかった。
機会があればもう一度受講したいと思っていたのだ。
朗読やお芝居をする人たちにとって呼吸といえば腹式呼吸。
それが当たり前だったし、それを疑う人は誰一人いなかった。
でも、先生は腹式呼吸はしなくてもいいとおっしゃる。
呼吸なんて所詮は自然な物。
力まずに自然に出る声こそがいい声なのだと。
そして先ずは、声と体の仕組みから理論的に・・・。
体は全身を共鳴させて音を出す管楽器であること。
力を入れるのは傾腹筋(丹田)であること。
それは、椅子に座って両手でテーブルを下から持ち上げようとするときに
お腹に掛かる力加減。
ここら辺までが基本的な声、倍音。
これにプラスして口の中の形、舌の形・・・ ・・・
あ~~~難しい!
そして歌舞伎十八番「勧進帳」の読み上げと、冨樫左衛門と武蔵坊弁慶
との山伏問答。
この教材は前回と同じだったので抵抗なく取り組めた。
お客様は単調な声だけでは耳を素通りしてしまうから言葉によって
響きを変化させていかなくちゃいけないこと。
猫のような尖った声、
頭に抜けていく声、
胸に響かせる声、
ささやく声、
などなど。
魂のこもった言霊にはそれ相当のふさわしい声が必要なのだと思う。
二回目とはいえ、やはり難しかった。
あの時の先生の顔の角度とか体の響き具合とかを忘れないようにしなきゃ!
日本語はやっぱり美しい響きがある。
これからの私の朗読に活かしていきたいと思う。
本当に参加して良かった!
打ち上げも楽しかったし。。。
若い声優・俳優さんたちに紛れて、若かりし頃の事を思い出したり。
経験豊かなベテランの方でも前向きに勉強なさっている姿に感動したり。
大変貴重な体験が出来た3日間であった。
壌先生には感謝の一言である。