気ままに朗読ライフ (#^.^#)

朗読・紙芝居・読み聞かせのブログ

2022.5.26 今日の絵本

今年はスカッとした五月晴れの日が少ないなーと感じるのは私だけ、かしら?
そうこうしているうちにもう直ぐ大好きな5月も終わってしまいそうです。
何となく、さびしい気分になってしまっています。
そんな時に出逢ったのが、この絵本。

「でんでんむしのかなしみ」新美南吉(作)/鈴木靖将(絵)/新樹社

新美南吉さんのこの作品は朗読でも読ませて頂きますが、絵本になると物語に優しく気持ちを寄り添わせてくれていて、更にイメージが膨らんでいくようです。
もちろん、他にもいろんな方が絵を描いて出版されていますが、私はこの鈴木靖将さんの絵が一番この作品に合っている気がしています。
でんでん虫の殻の中にある悲しみ?哀しみ?はとてもカラフルです。思い悩んでいるのもひとつやふたつではないから色も形も複雑で、だからこんな色合いになるのでしょう。
しかも、悲しみ(哀しみ)だというのにダークな色彩ではなく、とにかく豊かに明るい色彩なのです。
そこに私は救われた気がしています。
梅雨入り間近なこの季節にとてもお薦めの一冊です。