葉野ミツル先生のご指導が楽しくて、今でも私の朗読教室通いは続いています。
お教室とは別なんですが、楽し過ぎて教室のお仲間たちと一緒に(有志で)自主的なお勉強会までするようになりました!
自由参加型で都合のいい時にだけというゆる~い集まりです。
ご飯を食べながらペチャクチャ雑談して・・・お茶を頂きながら、さあ始めよう。
各自持ち寄った朗読作品を読んでお互いの感想を言い合うこともあったのだけれど。
今回はひとつのの同じ作品を皆で味わってみようというテーマ。
選ばれたのは新美南吉の童話で「お母さんたち」という2~3分で読める短い作品。
短い作品って大好きなんですよね。
長編と違って飾り言葉が省かれているのか、とにかくシンプルな構成になっている気がします。
全体の構成が分かりやすいので、読みプランも立てやすい気がしました。
ただし、その短い文章の中の省かれているであろう状況、情景、登場人物の心情や息づかいなど、それらを想像する作業はとても大切になりますよね。
その作業がまた楽しいんだけれど・・・(^^♪
今回の新美南吉の「お母さんたち」という作品は・・・。
巣の中で卵をあたためているお母さん小鳥とお腹の大きい牝牛が、其々産まれてくるであろう我が子がどんなに可愛いか自慢し合っています・・・微笑ましいですね。
そこへ現れた一匹のカエル。
小鳥と牛の喧嘩になりそうな会話を聞いて、呑気なことを言ってないで子守歌を習えと言う。
そしてカエルが教えた子守歌はとても難しい・・・(笑)
この三人の登場人物たちの個性とトンチンカンな会話が読み手(聴き手)には笑いを誘うところでもあるので、そこは伝わるようによみたいですよね。
読みながら自分が笑い出しそうです・・・ガマン!
それから、語りの文章も気になりました。
俗にいうナレーションです。
たいていは第三者の目線で物語の状況や登場人物の気持なんかを代弁して説明しているわけですが・・・。
文章の所々に新美南吉自身が、その場にいてこれらの様子を見ながら説明してくれているんじゃないかという気配を感じました。
であれば、このナレーションにも命を吹き込みたい!
ただの機械的に説明するような語りにしてはいけないように思われたのです。
と、こんなことを心に置きながら。
いざ!
読むぞーーー!
・・・、・・・、・・・。
思った通りには読めないのであります。
しゅん ( ;∀;)
参加された他の方たちも、それぞれの読みプランを聞かせてくださりそれを基に朗読してくださいました。
いろんなアイディアが出てくるし、私とは違った切り口で読み解いている方もあったりして、同じ作品を通して幾通りもの朗読を味わえる有意義な時間を過ごせました。
次回は何を読むか決まっていませんが、今からワクワク楽しみです。