今月から始まった朗読のワークショップの課題の2冊。
2冊共、絶対に自分では手に取らない部類の本だ。
だから暫くは拒絶反応で目を背けていたけど、やっぱり読まない事には勉強に
ならないわけで・・・。
・・・、とにかく、何故嫌なのか、考えてみることにした。
まず、徳富蘆花の作品「自然と人生」。
<自然を主(あるじ)とし、人間を客とせる、小品の記文、短編の小説>
とある。
自然をテーマとする散文詩ふうの随筆87篇、小説1篇、論説文1篇から成る。
とある解説者によれば、
《自然のスケッチを中心とする叙景的なエッセイであろう。エッセイという
より、これまた昔風に「随想」といったほうがぴったりする。解説の荒正人
も書いているが、欧文脈あり、和文脈あり、漢文脈ありで、文体は統一が
とれていない。しかも全体としては明治の文語文。鴎外、独歩もそうだが、
この蘆花も文語から近代的な口語文への過渡期を生きた文人なのである。
蘆花の小説の代表作は「不如帰」であるが、これも過渡期の文語文で書かれ、
慣れないと読みにくく、知名度が高いわりには「読まれていない小説」の典型
というべきであろう。》
・・・、なるほどなるほど!・・・いや、深い!!
頑張って読めば、蘆花さんの視線の先に広がる風景・情景・色・空気感・・・
イメージは目に飛び込むように伝わったくる。
ただ、問題は、文語体だ! 読みずらい。口に馴染みがないのでスラスラ読めないのだ。ひたすら慣れるしかないって事かな !?(@_@;)!?
次は、アンデルセンの「絵のない絵本」。
アンデルセンといえば、デンマークの童話作家で「人魚姫」「おやゆび姫」「裸の王
様」「マッチ売りの少女」など、数多くの名作を書いた人。
私も子供の時よく読んだし、自分の子供たちにも絵本でよく読んであげた。
だから、嫌いではないはずなんだけどな・・・。
この本は、月が語った、三十余編の小さな物語。
一応「童話」だけど、結構シビアな内容のものもあるので、
大人向きのお話なのかもしれない。
月が語りかけてくる。
巧みな比喩表現。
美しい情景描写。
物語だけど詩を読んでいる感覚。
絵が頭の中で思い浮かんだら、きっと、鮮やかに朗読できるんだろうな .。o○
私に足りないのは想像力、なのかもしれない(@_@;)
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